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Combat 写真色々

AEROS社のGalleryのページに日本国内のCombat pilots の写真が掲載されました。
良かったら見てみてください。

写真は、西富士のoh鈴さん、足尾の江口さん、松田(保)さんからご提供いただきました。
ありがとうございます !
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by topair-expert | 2011-11-24 21:11

今更ですが…世界選手権を終えて

第18回ハンググライディング世界選手権を終えて

日本代表選手 大門浩二

先ず始めに、今回の世界選手権出場に際し、たくさんのご支援とご声援をいただきまして誠にありがとうございました。全国のフライヤーの皆様の貴重な予算であるハンググライディング連盟からの補助金やハンググライダーパイロットの有志によるハングエイド募金のご支援、そして沢山の温かいご声援、心よりお礼申し上げます。

私は、今回の世界選手権で8度目となる世界選手権の出場です。
これまでの個人的な成績は、初めての世界選手権での成績が78位と悔しさに満ちた結果に終わり、以来、世界レベルを意識して練習を積み、1999年の今年と同じ開催地であるイタリアのモンテクッコでの17位が最高でした。その後は21位や28位。30位台、時には40位台といった結果で、20位から30位台くらいが自分の世界レベルでの平均成績といった感じでした。

そして今回、再びイタリアのモンテクッコで行われる世界選手権となり、去年から、今年の世界選手権出場が一つの節目となるように考え、目標を立てて挑みました。
「今回トップ10以内に入らなければ今後の世界選手権出場は辞める。」という目標でした。
このエリアでは98年に3大会、99年に2大会、昨年のプレワールドと数多くの国際レベルの競技会に出場しているのでとても慣れたエリアでした。また、今年使用するグライダーとハーネスはこれまで以上に最高水準に仕上がっているので、十分に自信が持てたので、あとは自分次第であると思い、この目標を掲げました。

結果、個人総合成績4位。
目標は達成したものの、表彰台まであと一歩と悔しさが残りつつ、タスク成立数もわずかに2本だけという、微妙に満足しきれない幕切れでした。確かに、みんな同じ条件下での競技なので運、不運もあるが、結果として4位は日本人パイロットとしては過去最高位でもあるのだが、、、。と、暫くは思っていましたが、4位になった理由やもっと上位にステップアップできる方法についても振り返ってみて理解できたので大きな「あと一歩」だった。

Task1,Task2を振り返ってみると、
全体としては、今大会では殆ど全くと言っていいほど、気負うことなく、緊張することなく、他のトップパイロットを気にすることもなく、まるで日本国内の大会にでも出ているかのような気持ちで、日々のディリータスクでトップを取ることに意識を集中できたし、リラックスすることもできたのが大きかったと思います。競技飛行中でもトップパイロットの動きを殆ど気にすることなく、コンディションとタイミングやコース、リフトの存在などに集中して自分の考えに従って飛ぶことができていたと思う。
この「自分の考えに従って飛ぶ」ということは、競技飛行中にはなかなか難しいことで、トップパイロットやほかの選手の動きやコース、タイミングに惑わされたり意図しないタイミングやコースを取ってしまうことが多いのだが、今回は、本当に国内大会でも飛んでいるような感じですべて自分の判断ができたのは大きな収穫であり自信につながるところとなった。その中でわずかなミスもあったり、あるいはもっと積極的に進んでもよいところもあったりしたことも、なぜそうだったのかを振り返って判断できた。
そういった部分が、真に世界チャンピオンを取ろうとする意欲の表れとなって飛行コースやタイミング、全体のタスクコンプリート速度の差となっていると思う。真に世界チャンピオンを取りたいとする意欲がアレックスとクリスチャン選手にはより大きくあったと思う。そしてこの二人が競技としてのタクティクスやリスク管理、勝負どころをしっかりと押さえていた結果だったと思う。

自分としては、Task1ではやや抑え気味でリスクを負いすぎずにアクセルの踏みどころをしっかりと押さえた結果だったと思うが、もっと貪欲に勝負できるところもあったと思える。そしてTask2ではスタート直後わずかなミスをしてしまい焦りすぎたのだが、いったん開き直って確実な展開に戻しつつ、ぎりぎりに抑えながらややリスクを負ってショートカットしながらなんとか挽回できた展開でした。リスクといってもクリアできる判断の元のリスク、あるいは結果の予測できる勝負どころといった感じです。

わずか2本のタスク成立となってしまいましたが、その結果には必ず理由があって、そこを理解できたことも大きなプラスとなったと思います。そして、世界のトップパイロットと日本のパイロットの差は決して大きな差ではないことも今回結果として見て取れたと思います。基本的には、早く高く、効率良くと言ったソアリング技術やクロスカントリーフライトのセオリーを確実に身に着けて、気象判断とリフトの存在をいち早く把握し、競技としての戦術と判断を的確にして高い意識で勝負する、といった本当に当たり前のことの精度を高めていくことが重要であることを再認識できました。
技術、知識、機材、環境すべての小さな事柄一つ一つの精度を上げ、個人の精神的な意欲を上げていくことが世界チャンピオンへの第一歩だと痛感させられた大会でした。

自分としては今後もハンググライディング競技は続けて行くつもりですが、競技を楽しむためのサポートやこれまでの経験のフィードバックなどもしていきたいと思っていますので、気軽に声をかけていただいたり、そういう場を設けていただければ幸いです。
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by topair-expert | 2011-11-02 21:55